イラスト:中川学本年のテーマ「光と影」は、映画そのものでもあるが、映画に描かれる人生、それを演じる役者の顔、そして画面には現れない脚本家や監督のまなざしから、観客が感じるものであろう。
プレイベントの「野良猫ロック」2本立てに続き、モーニングウイークでは、先日逝去された偉大なシンガー忌野清志郎さんを追善する「キヨシロー3本勝負!」をお届けする。
京都初公開の音楽ドキュメンタリー「シャウト・オブ・アジア」、キヨシが音楽監督として日本アカデミー賞最優秀音楽賞を授賞した「119」、そしてキヨシを尊敬して止まない竹中直人監督作品にちょこっと出演した「サヨナラCOLOR」の3本、京都シネマで上映されるキヨシ関連の映画を、オレんちの庭だと思って楽しんでくれ!
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9月29日、竹中直人監督に来場いただき、映画「119」上映終了後、舞台挨拶されました。
「119」の話から清志郎さんとの思い出までいろいろな話をしていただきましたが、「サヨナラCOLOR」での「竹中、オレの役は無いのか!」というエピソードは、清志郎さんの口調マネ?まで出て、可笑しかったです。
当日は、この企画のためだけに京都に来ていただきました。竹中さんと超満員(約70名)のお客様に感謝します。立見の方、すみませんでした。
| 9月26日(土)~28日(月) | 9月29日(火)~30日(水) | 10月1日(木)~2日(金) |
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シャウト・オブ・アジア |
1199月29日(火)上映終了後、 |
サヨナラCOLOR |
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2005年 (韓国/日本)127分 アジア各地のミュージシャンに取材した音楽ドキュメンタリー映画に、日本を代表するロッカーとしてキヨシが登場。 |
1994年(日本)110分 出動命令が皆無の消防署で、日々訓練に励む消防隊員の退屈な日常を描いた竹中監督の2作目。キヨシが音楽を担当。 |
2004年(日本)119分 SUPER BUTTER DOGの曲にインスパイアされて生まれた竹中監督入魂の恋愛映画の1シーンにキヨシが出演。 |
9月26日(土)~10月2日(金)
連日午前10時~1回上映(自由席・各回入替制)
於:京都シネマ(烏丸通四条下ル西側COCON烏丸3F)TEL 075-353-4723
前売券:800円(9月15日よりチケットぴあ・ローソンチケット・京都シネマ他で発売)
チケットぴあ(Pコード) 461-276
ローソンチケット(Lコード) 56730
当日券:一般1,200円/学生・シニア・京都シネマ会員・RCS会員など1,000円
※半券ご提示の方は、2本目以降900円
※ご入場時に、新京極商店街でご利用出来る500円額面のお買物券進呈!

10月5日、フイッシュマンズのリーダーであり、現在東京スカパラダイスオーケストラのドラマーとしてツアー中の欣ちゃんこと茂木欣一さんに来場いただき、上映前にフイッシュマンズについてのおもいを語っていただきました。
会場の雰囲気と低音域を効かせた音響が良かったと、欣ちゃんは感想を伝えてくれました。
ご来場いただいた満員(約140名)の皆様には、映画のバージョンが告知と異なりました事をお詫び申し上げます。
本事業は、130年を超えるまちの歴史の中で、今も昔も変わらず、来街客からご支持いただいている新京極のまちの特性であり<繁華街>の魅力の1つである<映画>に着目し、新京極から京都市民を中心としたお客様に<映画>を通じて文化情報を発信する事により、買う・食べるだけではない新京極の奥深い魅力をアピールし、将来に向け幅広いお客様から商店街が支持を得る事を目的とし、2002年より始まりました。毎年秋に開催しております。本年のテーマ「光と影」は、映画そのもの。映画館の暗闇の中に潜り込んで、新京極映画祭がセレクトした「光と影」の世界を体感していただければ幸いです。
また、地球環境の「光と影」として、映画を観て地球環境の問題を考えるという試みも実施します。①10月10日、特集上映ウイークの初日に「アース(吹替版)」を、新京極シネラリーベⅡに於いて、一般のお客様対象に先着順無料上映。②10月4日、京都市立高倉小学校PTAとの連携により「ブンナよ、木からおりてこい」を、高倉小学校体育館に於いて、観賞希望の同校児童を対象に招待上映。
新京極映画祭実行委員会
新京極映画祭感謝2DAYSに、抽選で各日100組(200名様)ご招待。住所・氏名・電話番号・年齢・性別・職業・希望日を記載の上、ハガキ又はインターネットで新京極商店街振興組合までご応募ください。
応募締切/2009年10月26日〔月〕(当日消印有効)。発表は、招待券の発送をもって代えさせていただきます。
新京極映画祭感謝2DAYSご招待の応募は締切ました。
たくさんのご応募ありがとうございました!
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8月29日(土)・30日(日) 連日午後8時~
於 新京極シネラリーベII

1 女番長・野良猫ロック(監督:長谷部安春)共演:和田アキ子
2 野良猫ロック・ワイルドジャンボ(監督:藤田敏八)共演:地井武男
3 野良猫ロック・セックスハンター(監督:長谷部安春)共演:安岡力也
4 野良猫ロック・マシンアニマル(監督:長谷部安春)共演:岡崎二朗
5 野良猫ロック・暴走集団71(監督:藤田敏八)共演:原田芳雄
1972年、高校3年生の夏初めて「キネマ旬報」を手にした時、日活はロマンポルノ路線に変更直後で、既に若者から圧倒的な支持を受けていた。その前年「八月の濡れた砂」「不良少女魔子」2本立で、アクション中心の一般映画の製作を中断していた日活だったが、「キネマ旬報」の読者評(注1)などに於ける若い映画マニアの高い評価から、68年~71年に製作されたアクション映画の作品群は、「日活ニューアクション」と呼ばれ、特集オールナイト上映の聖地である池袋文芸座で毎週土曜日夜に5本立て上映されていた。その情報は、隔週に届く「キネマ旬報」の広告ページで得るしかなかったが、1972年12月24日ついに私は聖地を訪れたのだ。たぶん何度目かの「野良猫ロック」シリーズ5本立て。その日の観客の熱気は、まさに時代の空気とシンクロしていたと思う。大劇場にあたる文芸座のSOLDOUTを受けて、急遽1時間遅れで地下の劇場が開放された。その文芸地下も超満員で、雨のなか傘を差し、入場待ちに並んでいる時の高揚感は、今も忘れずに我が心にある。
「日活ニューアクション」とは、裕次郎をはじめとするスターが活躍するヒーロー劇が終わっても日活アクションは終わらないという、撮影所システム最後の1ページ、晩夏の残照であり、「野良猫ロック」は、アクション映画の新しい感覚を密かに身につけていた職人監督長谷場安春の才能が、梶芽衣子、藤竜也という素材に出会い一気に花開いた、まさに時代のロック(ROCK OF AGES)なのだ。 TEXT by YASU
(注1)公開当時の「女番長・野良猫ロック」の映画評の中で、今も印象に残っているフレーズは、「地下道も歩道橋もバイクでぶっ飛ばすしかない彼等にとって、返事は今すぐ欲しいのだ。」であった。但し、この返事を出す相手は、映画の中には出て来ない。あえて言うならば、時代であろう。野良猫たちが戯れた新宿駅西口の荒涼とした土地に、何事もなかったかのように建設されるであろう巨大なビル群と、やがてそれらに呑み込まれるであろう若者の未来。自由というやっかいな言葉の前に立ちはだかる権威という奴が、徐々にその正体を見せ始めたあの時代の事である。原田芳雄は、同時代の作品「新宿アウトロー・ぶっ飛ばせ」(監督:藤田敏八)のラストシーンについて、インタビューで中で「新宿のまちから飛び立つヘリコプターが何処へ行くかは描かれていない。でも、此処ではない何処かに行きたいという時代の雰囲気はあった。」と語っている。1970年は、そんな時代だったのだ。参考に、1970年当時のキネマ旬報常連投稿者による「野良猫ロック・セックスハンター」の作品評の一部を以下に転載する。当時の映画青年の熱いおもいの一端が伺える文章だ。
(前略)三年前、種村季弘氏は、鈴木清順監督最後の日活作品、「殺しの烙印」について、「このような、性的支配・被支配の主題が鮮明な映画を企業が撮れるのは、今年が最後かもしれないような気がする」と書いたが、そして彼の予想は図らずも的中し、日活は鈴木監督を「会社の信用を落とす」として解雇してしまった。ところが、どうしたわけか、今また日活は、「殺しの烙印」に優るとも劣らぬ、モダン・アクション映画を復活させつつある。その最も顕著なものが、この「セックスハンター」ではないかと思う。この作品は、長谷部安春監督のアクティブな演出なしには作り得なかったのはもちろんのことであるが、それ以上に大和屋竺の脚本に負うところが大きい。(中略)「セックスハンター」のバロン、「殺しの烙印」のジョー、「処女ゲバゲバ」の屠殺人、彼等は同一人物である。彼等は自分たちの殺す人間と、自分たちが共に同じ立場にいる、つまり被支配者であることに気付かない。では、「幻の星条旗」が、「ナンバー・ワン」が、「ボス」が本当に支配者であるかというと、そうではない。なぜなら、そんなものは初めから存在しないのだから。幻は幻にすぎないのである。本当の敵は、幻を生み、犠牲を要求する、それらの共同体の構造そのものなのである。だから数馬は、ポールを撃った。少なくとも我々は、バロンのように敵を間違えてはならないし、マコはそれを、しかと見届けたようである。
(キネマ旬報 NEW WAVE 論文 藤田真男 当時19歳、学生)